

本装丁は、17世紀の製本家ル・ガスコンのデザインとされている表紙にインスピレーションを得て生まれました。ル・ガスコンは伝説的な製本家であるにもかかわらず、世間的にはほとんど知られていません。原版は、赤いモロッコ革で作られており、ロゼット、渦巻き、点線などのエンボス加工や箔押しが施されていましたが、このデザインではその神秘的な素材を魅惑的な黒地にアレンジしました。
サイズ |
ミディ
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サイズ |
幅: 130mm (5")
高さ: 180mm (7") 厚さ: 13mm (½") |
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フォーマット | 無地 | |
ページ数 | 176 Pages | |
Closure | Closureなし | |
カラー | Black | |
GSM (紙の厚み) | 100 | |
Cover | ソフトカバー | |
エッジプリントあり |
Yes
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ポーチタイプ |
フリーポケット
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インテリアペーパー |
滑らか
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栞 |
1
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仕様 |
本装丁は、17世紀の製本家ル・ガスコンのものとされるデザインにインスピレーションを得て生まれました。ル・ガスコンは伝説的な製本家であるにもかかわらず、世間的にはほとんど知られていません。ポワンティエとファンフェアという製本様式の発案者であり、後世の製本史のいたるところに彼のデザインの影響が見てとれます。
仮に原版がル・ガスコンの作品でないとしても、様式は明らかに彼のものであり、別のフランス人の職人が作ったであろうと推定されます。ル・ガスコン様式の製本はシャルル9世時代の終わり近くに初めて登場し、洗練された精緻な装飾が珍重されたようです。ル・ガスコンのファンファール製本では、繰り返されるファンファール模様に金の装飾が散りばめられ、あわせて手仕事によるポワンティエ装飾が施されていました。
原版は、赤いモロッコ革で作られており、ロゼット、渦巻き、点線などのエンボス加工や箔押しが施されていました。また、皮に線を刻んで作られたル・ガスコンならではの小さなコンパートメント(区切り)もデザインを特徴付けています。
オリジナルの製本が誰の手になるものであれ、本装丁がアーティスティックで先見的なデザインを称えて作られたことに変わりはありません。